宮城県登米市・豊里コミュニティ推進協議会

豊里にあがらいん
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みどころ紹介

豊里の世界遺産 第8号

有形文化遺産の部 ★★(星2つ)

水山 ~洪水に備える暮らしの知恵~

 

豊里町では2017年から町内にある名所旧跡・郷土料理・神事や祭りを『豊里の世界遺産』として認定・顕彰しています。今回、候補に推薦されたのは、豊里町の洪水との戦いの歴史を今に伝える有形文化遺産「水山」(みずやま)です。洪水被害に備えるために作られたこのような蔵は、関東地方では「水屋」「水塚」と呼ばれ、北上川流域では「水山」と呼ばれるなど、地域によって呼び方が異なるようです。

海抜4~5mの北上川下流域に位置する豊里地区は、古くから幾度となく大きな洪水に見舞われ、昭和初期に北上川の付け替え改修工事が行われるまで、先人たちの苦難は想像を絶するものがありました。

度重なる川の氾濫に対し、人々は様々な工夫と努力を重ね、水害に備えて来ましたが、その代表的なものが豊里地域に作られ、数多くの建物が現存する「水山」なのです。

水山は、屋敷内の一隅に高く盛り土し倉状の建物を設けたもので、板倉や土蔵の中には、小さな船とともに米や食糧、最低限の農機具や生活用品が保管され、災害時には生命と財産を守ってくれる「城」でした。北上川の改修により洪水の恐怖から解放された今日でも、貴重な歴史を伝える郷土の文化遺産として、その姿を多数残しており、持ち主により維持管理されています。中には周辺をきれいに植栽し、道を通る人たちの目を季節折々に楽しませてくれている水山もあります。今年3月に上演された『竈神様の置き土産~豊里 町おこし物語』でも紹介されました。

今回は、この水山を『豊里の世界遺産』に認定することで、先人の暮らしと災害に備える知恵を後生にも伝えることができますね。これからも素晴らしい豊里を伝えていきますので、皆さんからの推薦・情報をお待ちしています。

永遠の伝承 遊水地帯に生きた先人の遺構 ≪水山≫ 10分間の動画です

http://www.tome-avc.jp/modules/av/view.php?lid=157

 

水屋 (水山) ( その他趣味 ) – SOMEKOの山野草 日記 – Yahoo!ブログ

https://blogs.yahoo.co.jp/someko0037/19035915.html

 


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