トピックス
春彼岸を彩る、優しい彼岸花
足を踏み入れると、まるで花屋さんに来たような光景が広がります。
おじゃましたのは、西二ツ屋地区の佐々木喜秋さんのお宅。
元気で多趣味、奥さんととっても仲良しな佐々木さん。今年で88歳。
木製の彼岸花づくりの名人です。
木製の彼岸花は昔、花の少ない冬のお彼岸のため主に仙台方面で作られていたそうで、
佐々木さんは仙台の知人から作り方を教わりました。
今では作る人はほとんどおらず、貴重なものになりました。
さっそく作成風景をみせていただきました。
こしあぶらの木を乾燥させ、皮を削ると真っ白な幹が現れます。
その幹を花びらの一枚一枚になるよう削っていきます。
鉄でできた道具は何十年も使っていくうちに削られ、だんたんと細くなっていきます。
そして、削り終えた花を水につけると・・・
ゆっくりと花開いていきます。
乾燥したら、ピンクや黄色、オレンジの塗料で色鮮やかに着色します。
つげの木に差し込こみ、完成です。
ふわふわと可愛らしいネコヤナギと一緒に花束にして、ご近所や友人、親戚にプレゼントします。
「お仏様はみんなを守ってくれるけど、お仏様が風邪をひいても守ってくれるひとはいないんだよね。だから、感謝の気持ちを込めて、風邪をひかないようにってつくってんのね。」
佐々木さんの優しい気持ちのこもった彼岸花が、今年も春を鮮やかに彩ります。
きっとお仏様も毎年楽しみにしていますね。
彼岸花を、公民館に飾らせていただきました!ぜひ、間近でご覧ください。
ほかにも、ご友人から大人気の亀さんがいます。
佐々木さんが皆の健康を願って藁で編んだものです。