宮城県登米市・豊里コミュニティ推進協議会

豊里にあがらいん
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豊里地域づくり

『豊里の世界遺産』第2号決定

 

『豊里の世界遺産』第2号、豊里町では二ツ屋地区だけでしか作られていない伝説の郷土料理「けの汁」に決定し、本日、取材させていただいた秋山さんに認定書をお届けしてきました。自分は引退し、後進に道を譲った身と謙遜され、受け取りも辞退されましたが、地区婦人会の方から「ぜひ秋山さんに代表して受け取ってほしい」と推薦があり、本日の授与式となりました。恥ずかしそうにご主人と並んでカメラに収まってくださいましたが、今回の進呈は個人の功績ではなく、豊里町に伝わる郷土伝承料理「けの汁」に関わる皆さんへのささやかな認定です。喜んでいただけよかったです。
今後も事業は続きますので、豊里にこんな良い場所があるよ、こんな素晴らしい文化があるよなどの情報があればお寄せください。取材にうかがいます。宜しくお願いします。

豊里の世界遺産 第2号 
無形文化遺産の部 ★(星1つ)
けの汁

今回、栄えある第2号の『豊里の世界遺産』が決定いたしましたので紹介します。宮城県登米市豊里町の二ツ屋地区に伝わる郷土料理が「けの汁」。毎年一月中旬になると、大根やジャガイモなどの野菜を主な材料とするちょっと珍しい汁物料理が多くの家庭の食卓に上がります。江戸時代後期に地区に移り住んだ盛岡藩の領民が始めたとされる固有の食習慣で、小正月の風習として今に受け継がれています。けの汁は肉や魚を使わない精進料理。似た材料を使う同名の汁物が青森県の郷土料理として知られていますが、二ツ屋地区では「カユの汁」とも呼ばれ、昔あった飢饉を思い出し、当時の辛苦を忘れぬため米飯をやめ、正月16日だけカユと汁を食べ昔の苦を偲ぶ習慣が今に残ったことが語源とも言われています。大根などに加え、タケノコや焼き豆腐、油揚げ、ワラビ、ささげ(インゲン豆)など十数種類の材料を使い、味付けは家庭によって異なり、みそ味としょうゆ味があるそうです。今回は実際に作っているところにおじゃまし、写真を撮らせていただきました。
二ツ屋地区婦人会の皆さんは世話人の伊澤つさ子さんがまとめ役を、リーダー格の秋山ちえ子さんは「もう引退、役目を後輩に引き継いだ」と謙遜されますが、このお二人が中心となって公民館事業にご協力くださっています。昨年は11月に開催されたJA収穫感謝祭でも400食のけの汁を作ってくださいました。現在、中心となるメンバーは9人。皆さん秋山さんや先人の教えを守り地域の伝統料理を受け継いで、町のPRになるのであればと、3月に行われる東北フードマラソン・登米フードフェスティバルにも出店を約束してくださいました。とにかく皆さんチームワークが良く、大量の食材を分担して手際よく切り分け、見る見るうちに大きなお鍋で作り上げていきます。けの汁の特徴は肉や魚を入れないのに、野菜の旨みと調味料で出るコクにあります。また、豊里特産の「ささげ」と呼ばれるインゲン豆のような赤い豆やワラビを入れるのも特徴です。
宮城県では芋煮が有名で、登米市にはB1グランプリで有名になった郷土のソウルフード油麩丼やはっと汁があり、汁物では豚汁が冬の定番人気メニューですが、豊里町のしかも二ツ屋地区でしか作られない幻の郷土伝承料理「けの汁」。町の内外を問わず、この料理を出す店はありませんが、それだけに幻の料理と言われます。味わい深く体に良い、いくら食べても飽きない「けの汁」をもっと世間の人たちに知ってもらいたいですね。そのためにも、今回の東北フードマラソン・登米フードフェスティバルへの参加は大きな意味を持ちます。一番美味しく人気だったメニューには「うめがった賞」がもらえると言うことで、メンバーは今からファイト満々、張り切っています。この記事を読まれ、食べてみたいと思われたあなた。チャンスは3月19日のイベント当日一日限りです。ご都合つけてお越しください。会場は長沼フートピア公園内長沼ボート場。一食300円で400食限定。なくなり次第終了です。お楽しみに!

 

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